銭形泪2nd「赤坂の中心で、愛を叫ぶ!〜時効直前!赤坂超美人ホステス殺人事件」

うーむ。超くだらない。前回がいい出来だっただけに、ギャップが大きいなぁ。てか、こんなにくだらないのを超真面目に演じているところに感心しちゃいます。

ところで、今回会議室から1歩も出てないし、泪、高村、柴田の3人以外は写真でしか出てこないから実質レギュラーの3人しか出てないしで、かなり低予算で作ってそうですね。写真で出てくる容疑者もスタッフばかりだし。ただ、共犯者の行定ヘンリーの写真って、映画監督の行定勲ですよね。何で行定監督なんだろうと思ったら、良く考えたら映画「世界の中心で、愛をさけぶ」の監督だからですね。僕もこれを書いてて気づいたくらいだから、このネタに気づいてない人は山ほどいるはず。

ネタといえば、なぜか会議室に掛かっているハト時計。ハトの代わりにパトカーが出てきますが、これ前回の怪し屋星丸の家に掛かっていたハト時計と同じ物ですね。とおもって、前回の分を見直してみたら、前回はハトの代わりに落語やってる人が出てきてました。うーんこんな細かいネタ気づかなかった。

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銭形愛「どすこい!フンドシ湯けむり殺人事件」

なぜか好きなんですよねー。この話。公式ページの掲示板だったかで、やっぱりこの話が好きって人が何人かいて、あぁ自分だけじゃないんだと思った記憶があります。タイトルみて想像する通り、話は結構くだらないんだけど、犯人の芋酔館女将役の中島ひろ子の演技が良いせいでしょうか。くだらない話を真面目に演じるという、ケータイ刑事シリーズの基本姿勢が確立したのがこの頃という感じですね。

ところで、銭形愛では放送されたものとDVDに入っているものとで、BGMが差し替えられていますが、この回ではそれで小ネタが一個台無しになってます。冒頭の、五代と柴田が卓球をしていて、五代が「卓球ってのは、ワンフォーオール、オールフォアワンなんだよ」と叫んでいると、ケータイ電話が鳴る場面で、そのケータイの着メロがテレビ版では「ヒーロー」なんですよね。これはもちろん、五代役の山下真司スクールウォーズに引っ掛けてるんだけど、DVD版では普通の着信音になっていて、ネタが分からなくなってしまっています。

それからその電話の相手が、畑の真中で道に迷った愛ですが、そのバックに流れているBGMがDVD版では、極寒の地を旅する紀行番組っぽい音楽だけど、テレビバンでは「北の国から」になってます。ただ、こっちに関しては、僕はDVD版の音楽の方が道に迷って今にも凍えそうな雰囲気がでてていいと思うんですが。

ところでこの話、銭形愛で唯一の地方ロケ作品ですが、この前の冬に実際行ってみました。詳しくは記事を分けてそのうち書こうと思いますが、一つだけトリビアネタを。風呂場のシーンはパルコール嬬恋スキーリゾートのすぐ近くの湖畔の湯という日帰り温泉で撮影されていますが、実はそこのお湯は無色透明なのです。つまり、ドラマ中ではプールの水を入れたインチキ状態が、本当は本来のこの温泉の姿なのです。

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銭形泪2nd「よっ、座布団一枚!〜人気落語家殺人事件」

これはいい!見る前までは、泪のコスプレだけが見所みたいな話なのかと思ってたら、脚本もちゃんとしてるし、演出も面白い。最後には泪もわからなかったどんでん返しの真相があるし。まあ、ウラリリトマス試験紙には苦笑だけど。

特に面白いとおもったのは楽屋での事情聴取のシーン。泪と高村と星丸の3人が楽屋の鏡に写った姿を映している所がありますが、なんでこういう撮り方をしたんだろうと考えてみたら、こういう撮り方をすると3人、つまり取調べを受けてる星丸、追求している泪、それを横で聞いている高村の表情を同時に正面から映せるんですね。泪は星丸が犯人だと確信しているから、厳しい表情で星丸を見据えているけど、高村は星丸は犯人じゃないと思っててしかもファンだから星丸の話を楽しんで聞いている。この表情の違いがはっきり分かるように演出されています。
これは、泪と高村が舞台の袖で星丸の落語を聞いてるシーンもそうで、星丸を睨み付けている泪の横で、高村は落語のネタで笑ってる。それがカメラがだんだん泪にズームしていくと、星丸の声も小さくなってBGMに埋もれてしまう。こうやって泪が星丸のアリバイのトリックを見破ろうと集中していることを表現してます。

前から、ケータイ刑事って作品によっては下手な2時間サスペンスドラマより出来がいいと思ってたけど、この作品くらいちゃんと作っていると、老若男女問わず楽しめると思います。

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宮崎あおいと蒼井優

最近ファイブミニのCMに宮崎あおいが出てるなぁと思って、大塚製薬のHPを見てみたら、宮崎あおいと一緒に出てるのは蒼井優でした。つまり、映画「害虫」のさち子と夏子のコンビじゃないか。このCM結構評判いいのかググると結構引っ掛かるけど、この2人が「害虫」のコンビということに触れてるページはあまりないですね。もちろん、あの映画とこのCMはなんの関係もないけど、でも家を放火した人と放火された人が仲良く一緒にお風呂入っているのを見るとなんか変。

それから宮崎あおいのCMといえば、これまた最近よくみるのがANAのライブ中国ANAのCM。ANAのページでCMがみれます。このシリーズ、タレントや俳優が中国を旅して撮ってきた映像を使ったCMなんで、肝心のそのタレント又は俳優があまり映っていないってのが残念。

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偶然じゃない?

この前のケータイ刑事銭形愛「カメラは見ていたワンシーン・ノーカット〜BS-i連続殺人事件〜」には有坂来瞳が出演していましたが、この人、次回7月3日の「恋する日曜日」に主役として出演します。銭形愛の放送後、「恋する日曜日」の予告編をやってたんだけど、それを見ててこれは偶然じゃなくてわざとじゃないかと思えてきました。有坂来瞳ファンが銭形愛を見てるかどうかは疑問だけど、やっぱりさっきの番組に出てた役者が出てくるとなると興味もつ視聴者もいるだろうから。

て考えると、これまでこの人はこの前も出てたとか散々書いてきたけど、さすがにBS-i銭形愛の再放送とTBSの銭形泪の再放送で重なるのは偶然だろうけど、それ以外の組み合わせも偶然じゃなくてわざとだったんだろうか。おそるべしアンドリウ。

銭形愛「カメラは見ていたワンシーン・ノーカット〜BS-i連続殺人事件〜」

ケータイ刑事の歴史に残る、伝説のワンシーンノーカットの回。なんでも、予算がなくなってロケ地を減らす(=予算がかからない)ために考えたのがきっかけだそうです。昔、ウルトラセブンで、着ぐるみを作る予算が足りなくなって怪獣の出てこない話を作り、その中から「盗まれたウルトラアイ」や「第四惑星の悪夢」といった名作が生まれたいうエピソードを彷彿とさせます。ああ、そうか。予算に頼れないからアイデアで勝負するというところは、ケータイ刑事シリーズにもあてはまりますね。その辺が、僕がこのシリーズにひかれるところなのかも。
 
といいつつ、この話に対する一般的な評価に物申したいんだけど、ドラマとしてみた場合この手法が最適な演出だったのかは疑問。もしかしたらこれはワンシーンノーカットとは別の問題なのかもしれないけど、全体的にドタバタしていて落ち着きがないというか、雑然とした印象が強くてストーリーの内容自体をじっくり楽しめない感じがします。確かに実験的で面白いことをやっているとは思うけど、面白い映像じゃんで終わってる感じ。その辺がさっき例えにあげたウルトラセブンの場合に及ばずという感じがします。

あと、BS-iなのに4:3で撮影してしまったために2年間の取材を没にされたというのが犯人の動機になってますが、これはありえない。なんでかっていうと、機材が全然違うから間違えようがないのです。

とかなんとかいえ、このワンシーン・ノーカットでケータイ刑事の評価が上がっただろうし、草刈正雄が高村刑事役の話が来た時にすでにケータイ刑事を見ていたというのも、ひょっとするとこの回につながってるかもしれないと考えると、歴史に残る話だと思います。

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銭形泪2nd「君の瞳はゲッツーコース!〜野球大会殺人事件」

佐藤二朗の脚本作品。冒頭、佐藤二朗のナレーションで、「野球が好きだから、野球の話を書いた」とか言ってるけど、モキュにショートパンツのユニフォームを着せたいという動機の方が大きいにちがいない。何しろ、銭形姉妹の一員になりたい(銭形零2nd第8話)とか、秋山奈々とベットに入りたい(佐藤四姉妹)という動機で脚本かく人だから。とかいいつつ、結構好きです。佐藤二朗

話の前半では泪の野球オンチぶりが炸裂。といっても、泪のトンデモ発言をギャグっぽいリアクションで受けるんじゃなくて比較的流して淡々と話を進めていくので、かえって泪の天然ぶりが際立ってる感じ。内容のアホくささにも関わらず、結構出来がいい作品と思います。

あと見てて気づいたんですがモキュの足、ひざ小僧の上あたりで色が変わってますね。恐らくスカートの裾の位置だと思うけど。本物の女子高生、てかモキュも本物の女子高生だけど、普通の女子高生の場合だと体育とかで太もものあたりももう少し焼けるんだろうから、あそこまではっきり色の差が出ないんじゃないかな。土方焼けならぬ、ケータイ刑事焼け?

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