銭形泪「ミステリー作家の挑戦状〜犯人は私だ!殺人事件」

この作品の後半、駐車場での犯人との対決(謎解き)のシーンは最高。銭形4姉妹で演技の評価が高いのは、愛の宮崎あおいと泪の黒川芽以で、総合的に見ると愛の方が上だとは思いますが、こと謎解きのシーンに限れば泪の方が上。これはもう演技力だけの問題じゃなく、声質やルックスといったもの含めた全体的な雰囲気で泪の方が、悪事を暴いていくというシチュエーションに一番あってると思います。この話にも出てくるけど、泪でたびたび用いられる、犯人をじっと見据える、犯人の肩越しの泪の姿のカットは最高。黒川芽以って目がとても印象的だから、ああいうカットが映えるんですよね。
そして、最後の駐車場のシャッターが開くシーン。ケータイ刑事史上最もかっこいいシーンといわれてるそうですが、確かに初めて見たときにはそのカッコ良さにゾクゾクしてしまいました。

この話、個人的には泪の2クール目(DVD BOX 2 収録分)の中でベストの作品と思ってます。泪の2クール目どころかケータイ刑事シリーズ通しても上位に入かな。

BS-i脚本賞の大賞受賞作品ということで、さすがにクオリティが高い。レギュラーの脚本家陣も刺激を受けたんじゃないでしょうか。ケータイ刑事シリーズの中で泪の2ndシリーズが最もいいという評価をする人が多いけど、それはこの脚本がスタッフに与えた影響もあると想像してます。

あと余談ですけど、この回のロケ地に私の通勤路が使われてて、毎日見ている風景が出てくるんですよね。そこを通るとき、”ここに泪と高村がいたんだ”なんてたまに思ったりします。